大平温泉・新高湯温泉
災害復興支援金
ご協力のお願い

はじめまして。
温泉米沢八湯会の遠藤直人と申します。
(※ぜひ動画をご覧ください)

米沢には8つの温泉があり、2011年の東日本大震災をきっかけに会が結成され、20軒の温泉宿が一丸となって様々な活動を行っております。現在はコロナ禍という未曽有の危機をなんとか乗り越えるべく、それぞれの宿が頑張っており、ようやく明るい兆しが見えてきたところでしたが…。

実は、米沢八湯のうち2つの温泉が、コロナ禍に追い打ちをかけるような甚大な災害に遭っており、存続の危機になっています。なんとかすべく、この復興支援プロジェクトを立ち上げました。

自然災害により、
米沢八湯の2温泉が存続の危機

ご存じですか?
今、米沢八湯のうち2つの温泉が危機的な状況です。米沢八湯が2つ減って六湯になってしまうかもしれません。

2つの温泉とは、「大平温泉 滝見屋さん」と「新高湯温泉 吾妻屋旅館さん」。
どちらも秘湯中の秘湯であり、私道を整備してお客様をお迎えするなど普段でも大変なご苦労で温泉の維持管理をなさってきました。豪雪地・米沢の山中にありながら100年以上も一軒宿を続けてこられた歴史ある地域の宝です。

私たちは自らを「湯守」と呼び、自然の恵みである温泉を守り、ときに猛威を振るう自然とも仲良くつきあってまいりました。また東日本大震災、原発事故による風評被害など、危機的状況を乗り越えてきました。

現在もコロナ禍という未曾有の危機に立ち向かう中、2つの温泉は自然災害に見舞われました。昨年の豪雪および6月27日の豪雨です。雪で建物が壊れたり、大雨で源泉を運ぶパイプが流されたり、旅館まで行く道が崩落したり、宿の存続が危ぶまれる事態です。

米沢八湯を存続するために
どうかみなさまのご支援をお願いします

大平温泉 滝見屋旅館の被害状況

昨冬は、大変な豪雪でした。
山間部の積雪は4メートルを超え、数十年で一番の重たい大雪と言われました。

大平温泉 滝見屋では、宿の命である建物が損壊しました。
これまで大雪でもびくともしなかった頑強な建物でしたが、今回は想定以上で柱が落ちたり、壁が壊されたり、梁が折れたりなどの大きな損害があり、基礎からの修繕が必要になり営業が不可能となってしまいました。また旅館に至る道も一部崩落しました。

さらに、今年6月27日には集中豪雨では、源泉からお風呂まで温泉を送る配管が流され、露天風呂が土砂で埋まり、ボランティアによる復旧活動が行われています。

山奥の秘湯なので重機を使えないこともあり、基本すべて手作業。材料の運搬や施工費用も通常よりもかかり、休業期間中は収入がないにも関わらず、人件費や固定費などの支払いも発生しています。

豪雪により土台から壊れ、建物は傾いた状態に。

豪雨による土砂で埋まった露天風呂。若女将とボランティアによる復旧作業。

源泉の配管も豪雨で流され、温泉を使えない状況に。

新高湯温泉 吾妻屋旅館の被害状況

同じく今年6月27日には集中豪雨で被害を受けたのが、奥白布の一軒宿、新高湯温泉 吾妻屋旅館です。

宿に続く道路の舗装はズタズタにはがれ、土砂で埋まり、まるで川のよう。停電し、源泉は供給が止まり、営業不可能な状況になりました。何とか1週間程度で仮復旧されたものの、現在でも本来の営業には程遠い状態です。

「山奥の一軒宿が孤立」と大々的にマスコミで報じられたのも、客足の回復に暗い影を落としています。

左側の濁流は、川ではありません。宿に続く唯一の道路です。

前日まではアスファルトの道路でしたが、土砂で覆われ跡形もありません。

米沢八湯を存続するために
どうかみなさまのご支援をお願いします

私たちの地域のご紹介

米沢というと米沢牛を思い浮かべる方が多いとは思いますが、一つの市に個性的な温泉が八つもある全国的にもまれな温泉郷です。

米沢の奥座敷とも呼ばれ、13軒の旅館が軒を並べる「小野川温泉」。天元台高原に続く「白布温泉」。さらに一軒宿の秘湯が点在しています。巨岩奇岩が織りなす絶景の「姥湯温泉」、目の前を滝が流れおちる「滑川温泉」など圧巻の大自然を満喫できます。

すべての温泉が自噴泉で源泉かけ流し。日本の中でも稀有な存在であり、貴重な宝です。入ればわかる本物の泉質に驚かれるお客様も多くいらっしゃいます。

歴史も古く、最古の小野川温泉は1,200年、最も若い新高湯温泉でも200年以上の歴史があります。長きに渡り積み重ねてきた温泉文化を含め、どの温泉地でも凝縮された温泉体験を楽しめます。

プロジェクトをやろうと思った理由

温泉米沢八湯は、八つの温泉が集まって出来ている温泉郷です。この素晴らしい温泉資源を未来につなげていくことは、温泉米沢八湯会の使命です。

今回、八湯のうち二湯が大変な災害に遭ってしまいました。

大平温泉は、駐車場から800メートル歩いてたどりつくまさに秘湯中の秘湯。新高湯温泉は標高1126m。4WDでなければ登れない険しい山の上から米沢市内を一望できる秘湯です。どちらも日本中を探しても、つまり世界中を探しても2つとない大変貴重な温泉です。

被災前の大平温泉 滝見屋

この二湯を未来に残したい。

自然環境が厳しい山奥で温泉を守り続け、お客様を迎え続けてきた2つの温泉。SDGsが叫ばれる今、200年以上前から持続してきた秘湯をなくすわけにはいきません。ご本人たちが大変な状況の中、我々ができることがあるならお手伝いしたい!というのが、このプロジェクトを始めた理由です。

そういった経緯で、米沢八湯として2つの温泉地への支援金募集の窓口を作らせていただきました。どうか皆様からのご支援を賜れれば幸いでございます。

災害復興支援金 受付方法

集まった資金は、大平温泉 滝見屋と新高湯温泉 吾妻屋旅館への支援金として全額活用いたします。

1.受付期間

令和4年7月25日〜9月30日

2.受付要領

銀行振込、または窓口持ち込みのいづれかにてお願いいたします。 【金額は一口 5,000円を目安として、何口でも結構です】

1)銀行振込

下記の山形銀行 指定口座にお振り込みをお願いします。
山形銀行窓口での振込用紙は所定のものをお使いいただき、振込手数料は山形銀行様のご協力により免除(無料扱い)となります。

  • ※振込手数料免除は7月28日から12月末まで有効です。
  • ※ATM・ネットバンクの場合は振込手数料が必要になります。

山形銀行 米沢支店 
普通 3174484

口座名義:

大平温泉新高湯温泉災害復興支援金 代表 小嶋彌左衛門

2)窓口へ現金持ち込み

米沢観光コンベンション協会観光案内所窓口に現金でお持ち込み下さい。
住所:米沢市丸の内1-4-13 上杉神社内臨泉閣1F
営業時間:9:00~17:00

ご支援いただける場合、ぜひ大平温泉 滝見屋さん・ 新高湯温泉 吾妻屋旅館さんへ向けて応援メッセージをお願いします。

最後に

私自身、この2つの温泉地にはお世話になっておりますが、同業者の目から見ても途轍もない価値を持った温泉です。本物の大自然の中の温泉宿。自然のレベルが違います。泊まらせていただいた翌日は、自然からのエネルギーに包まれ、命が元気になるのを実感できます。

一方、日々の維持管理はとても大変です。食材やリネンの運搬、スタッフの往来なども含め、宿を経営しつづけるのはご苦労が多いと伺っております。一人のユーザーとして、あれほどの大自然のどまんなかに温泉が湧き、いつ行っても暖かく迎えてくださる宿があり、温泉とお食事を楽しめるのは奇跡といえます。多様性と持続可能な社会を目指す今、その存在は世界に誇れるほどの大きな意味があると思います。

「分かち合うと嬉しさは倍になり、悲しさは半分になる」と言われます。大変な被害の中で復興に向けて頑張る米沢の2つの宿をどうかご支援くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

温泉米沢八湯会 遠藤直人

大平温泉・新高湯温泉災害復興
プロジェクトは、
一般社団法人 米沢観光コンベンション協会
米沢商工会議所
プラットヨネザワ株式会社
山形銀行 米沢支店
のご協力のもと立ち上がりました。