山形県米沢市には、懐かしさを誘う里山の湯から、山を歩いて登った先にある秘湯中の秘湯まで、八つの温泉がわいています。
それらの温泉は、それぞれに個性的。
お湯の温度や質、そして四季折々の表情は、その温泉にいかないと体験できないものばかり。
こんこんと湧き出る湯は、訪れる方の疲れを癒してきました。
平成23年3月11日 14時46分、東日本大震災が起こりました。
私たちの住む米沢は、震度5強の揺れ。
東北各地で、停電や断水などライフラインがストップするなか、山形県米沢市は電気もガスも水道も無事。
宿も温泉も損壊もなく湯も通常通り湧いていました。
しかし、高速道路も新幹線の損壊による交通機関とガソリン不足により、お客様の予約は、ほとんどすべてキャンセルになってしまいました。
同じ東北として、ともにがんばりたい!
無傷の自分たちが東北を元氣にしていきたい!
とは思うものの、交通機関の損壊・ガソリンの不足・続く余震と震災後の自粛ムードと
いう厳しい状況に、私たちの存続すらも危うい状況にありました。
しかし今、私たちにはまだできることがあるはず。
私たちにできることは、きっと私たちにしかできないこと。
そのためにも、
旅館という地域への波及効果の大きいお仕事をきちんとやり、まず米沢を元氣にし、そして東北を元氣に。
この強い想いから、米沢八湯と呼ばれる八つの温泉・24軒の宿が立ち上がり、「温泉米沢八湯会」が結成されました。
私たちにしかできないことをするために、温泉米沢八湯会は活動しています。